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景観10年、風景100年、風土1000年と言います。

日本人が自然の景観として親しんできた懐かしい風景は、
生まれたままの自然の姿ではなく、
その地で生きてきた人々が暮らすため、食べるために
手を加え守ってきた風土のカタチです。

2000年の歴史を持つ日本の稲作は先祖代々受け継がれ、
田を耕し、あぜ道を作り、水路を設け、
自分たちの食を守ってきました。

四季折々の美しい風景も、
祈りや祭りなどの文化的風習も、
かけがえのない生き物たちも、
人々の命の営みとともに育まれた日本固有の文化財に他なりません。

茨城県は、関東平野の広がる平坦な土地と穏やかな気候によって
多種多様の作物を育てるのに適した環境にあります。
農産物の生産額は全国で4番目、農家数では全国第2位と、
数字からも農業の盛んな地域であることがわかります。

茨城県には豊かな土壌と四季に彩られた自然が多く、
食と風土に培われた
日本の暮らしの原風景がたくさん残っています。

逆に言えば、地方の暮らしを元気にするには、「農」を抜きしては語れません。
農業が活性化すれば、地方の暮らしはもっと豊かになると思います。
このような恵まれた地域に住んでいるからこそ、
私たちは「農」の大切さを広め伝えていかなければいけないのだと感じています。

専業でも兼業でも家庭菜園でも、
すべてが自立した「食」と日本の風土を受け継ぐための関わり方です。

「農」に関わるさまざまな人々を応援しながら、日本の食を守り、地方を守る。
そんな未来へのベクトルとなることを祈り「万農王国いばらき」はスタートしました。
日本の食文化や郷土の自然としっかりと向き合って、
日本の未来について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

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