2012年4月13日、『万農王国いばらき』のサイトがリニューアルし、それにともないロゴマークも新しく生まれ変わりました。このリニューアルは、私たちがこれからどう「地域」、「農業」と向き合っていくかを改めて考え直すきっかけでもありました。
今、社会は大きな転換期を迎えていています。震災を機に、これまで希薄と言われてきたた現代社会の人間関係にも、少しずつ変化が見られるようになりました。地域の連携、ご近所の絆、支えてくれる社会があることの有り難みを身を持って体感し、人とつながること、その土地とつながること、社会とつながることが、いかに幸せかということを心底思い知らされました。また、当たり前の暮らしにある豊かさ、この国の風土の奥深さ、社会を切り拓いてきた先人たちの偉大さを改めて考えるようになりました。そして、それらの根幹の一つを担ってきたのは、他でもない「農業」という生業なのです。
今、農業のおかれている状況は大変厳しいのが現実です。激動する社会に対する理念を一刻も早く見い出し、対処する術を講じなくてはなりません。個々の発信から集団の大きな力へ変換される社会、個々の才能を誇示するのではなく、皆で想いを共有し地域の組織力で未来を切り拓く社会。これからの時代に対応できる新しい農業のあり方をしっかりと考え、共有し、持続可能な地域社会を目指すための新しい仕組みをつくることが、今必要なのだと思うのです。日本の風土と地域社会を支えてきた「農業」だからこそ、農家の方々だけでなく同じ地域で活動する私たちも一緒に、より高い志しを持って未来を見上げなければならないのだと思います。
未来志向の農業
『万農王国いばらき』のロゴマークは、茨城県の大地そのものを表した3層構造です。茨城のシンボルであり、古くから人々の信仰を集め親しまれてきた『筑波山』、関東ローム層からなる『肥沃な大地』、180kmの水平線を擁する『鹿島灘』の海の恵みをそれぞれ表しています。「万農王国いばらき」は、この豊かな大地に深く感謝する心を忘れずに、地域の未来へつなぐ「決意」をしっかりと心に結び、これからも茨城の農業を全力で応援してまいります。