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HOMESPECIAL > 負けるな茨城野菜!食材に首都圏も絶賛

 茨城の食材を使って県内と都内の有名店のシェフが一堂に会した「うまいもんどころ茨城食材研究会」がこのほど、水戸市の中川調理技術専門学校で開かれました。茨城県農林水産部販売流通課の呼び掛けに県内外18人のシェフが馳せ参じ、創作メニューを発表。県産農作物の素晴らしさをアピールしました。

放射能風評被害を追い払う

 東京や県内で一流と言われシェフたちが朝早くから、県産材を使った調理に格闘していました。調理の現場は声も掛けられないほど緊張した雰囲気。黙々と調理に専念するシェフたちの姿は圧巻です。今回は「れんこん三兄弟」さんのレンコン、笠間の「小田喜商店」さんのクリ、さらに原木シイタケ、大子町や常陸太田市で栽培される常陸大黒が調理の題材です。どれも、放射能による風評被害の影響を受けている食材ですが、調理のプロたちは本当の味の良さを知っているのか、創造力豊かな料理を作り出して行きます。

創作料理は30種類。オリジナリティーあふれる

 参加したシェフは18人。食通にとってはだれもが一度はあこがれるホテルや有名店のシェフです。和洋中とそれぞれの専門は違っていて、作り出される料理は千差万別。メニューの一端を紹介すると「レンコンとローズポーク入りパートブリック包み焼き」や「くりの白あえ」、「原木シイタケのラビオリ」、「常陸大黒とエビのゆずごしょうマヨネーズ」、「レンコンとスィートカクテルパプリカのピクルス・タイム風味」などバラティー豊かなメニュー30品目が出そろいました。見た目も味も食感も素晴らしい出来映えで、一流シェフの独創性、豊かな発想には驚かされるばかりです。

試食後に生産者とシェフがつながり深める

 展示された料理の食材について生産者の皆さんから説明が行われ、次いで各シェフが料理の特長についてコメントしました。その後、参加者らによる試食会が行われました。各シェフは茨城産の食材の素晴らしさをたたえ、生産者は調理方法に驚きの声を上げていました。

 「うまいもんどころ茨城食材研究会」は東京の料理店8店、県内の料理店など10店、生産者5社・団体、さらに中川学園調理技術専門学校などの関係者13名が参加した組織です。組織をまとめる県の農林水産部販売流通課などではこれまでにも都内で活躍するシェフに県内の農作物の生産現場を見てもらう、バスツアーも2回実施済みです。
 茨城は多くの農産物が市場で質量とも高い評価を受けています。その一方高度な技術やノウハウに裏打ちされた高品質で希少な農作物も数多く生産されていることは以外と知られていない-と県の担当者。このような研究会を通して、茨城野菜の魅力や知名度が上がることが期待されています。

【取材録】

うまいもんどころ
>ホームページ http://www.ibaraki-shokusai.net/

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